非加硫ブチルゴム止水板 スパンシール関連製品
スパンシール・ネオスパンシール・セパリング
■ スパンシールと生コンクリートの接着機能について
スパンシールは特殊な処理を行ったブチル再生ゴムを用いた、非加硫型粘着塑性体です。 最大の特徴は、生コンクリートの水和反応が進行するに従って生コンクリートと接着する性質を有する点です。 この接着機構については学術的に解明されています。これは、ブチルゴムに特殊な処理を行う行程で発生する活性基(カルボキシル基)が存在する事に起因しています。 つまり、セメントの中に含まれる金属酸化イオンと、スパンシールの活性基がイオン反応をおこして化学的に結合(接着)します。
■ 特長
- 生コンクリートとスパンシールが一体化することにより止水します。
- ゴム基材のため、緩衝性と躯体の温度変化による膨張収縮に追従性があります。
- 主成分のブチルゴムは、耐候性、耐アルカリ性および耐水性に優れています。
- ブチルゴム性のため、製品同士の貼付けのみでジョイントが完了します。特殊技術や、熱溶着は不要です。
- スパンシールWタイプは、亜鉛引き鉄板(0.4㎜)を芯材としているためスクリュー・ポンプ車等のコンクリート圧力でも曲がることがなく確実な施工ができます。
- スパンシールRGSタイプは鉄筋組立作業前に釘止めするため、作業性が良好で、確実な施工ができます。地中壁・型枠の凹凸部、コーナーへの取付け、なじみは良好です。
- スパンシールWTタイプは、コンクリート打設前に取り付けることによって、施工管理がより確実となります。折り曲げ部分を交互左右に曲げ、鉄筋に結束線で固定するだけの簡単施工です。
- スパンシールR・Hタイプは接着剤を用いて貫通管やH鋼に接着して、確実に界面の止水ができます。
- エコマーク取得の地球環境にやさしい製品です。
- その他、製品規格、水密性能、施工要領については、製品カタログをご覧ください。
製品名
止水原理
特徴
用途
備考
スパンシール
WタイプPP
WタイプPP
生コンとの反応接着
差し込み式
鉄板芯あり
鉄板芯あり
コンクリート水平打継・垂直打継
スパンシール
WタイプPPP
WタイプPPP
生コンとの反応接着
山留固定式
鉄板芯あり
鉄板芯あり
連続地中壁
シートパイル不可
スパンシール
RGSタイプ
RGSタイプ
生コンとの反応接着
山留固定式
釘固定用リブあり
釘固定用リブあり
連続地中壁
耐圧盤、逆打ち
耐圧盤、逆打ち
シートパイル不可
耐圧盤RGS-0544
耐圧盤RGS-0544
スパンシール
WTタイプ
WTタイプ
生コンとの反応接着
鉄筋固定、自立型
(結束線使用による)
(結束線使用による)
コンクリート水平打継・垂直打継
スパンシール
Rタイプ
Rタイプ
生コンとの反応接着
水膨脹タイプはこちら
芯材なし
貫通管廻り(スリーブ)
スパンシール
Hタイプ
Hタイプ
生コンとの反応接着
芯材なし
H鋼(構台杭)
ボンド併用
ネオスパンシールDSWタイプ
水膨張(4倍) +生コンとの反応接着
副資材併用で湿潤状態でも施工可
コンクリート水平打継・垂直打継
鉄筋から100mm以上離す、ボンド併用
セパリング
水膨張(2倍)+非膨張ゴム
2.5分~6分用
セパレーター